310 / AUGUST

ドイツを代表するオーケストラで演奏する傍ら、指導者として世界から学生を集め、ソロやジャーマンブラスでの活動でも目覚ましい活躍を見せる第一人者に聞く。

「機能と操作性に優れる現代の楽器は、古い時代の楽器に対立するものではなく、ニュートラルな性格を持つだけに、どの時代の音楽も表現が可能。ただしそのためには、吹く人に明快なイメージが求められる。そのイメージを古い時代の楽器を吹くことで養うことが出来る」……３月21日〜23日にパルテノン多摩で行われたＣ・ナイディックのコンサート＆セミナーは大変に示唆に富んだものだった。

ルクセンブルクに工房を持ち、世界の名手たちが注目するトランペットを作り続けている日本人、加藤朋海さん。若くしてトランペット製作家になることを夢見てドイツに渡り、ヨーロッパの楽器づくりの技術と精神を学んで、ついには斬新なデザインを持つ独自のトランペットを開発、BRASSSOUND CREATIONの名で世界に発信している。

大ホールを満員にさせる人気トロンボーンクァルテット「ジパング」でも精力的に活動し、トロンボーンのハーモニーの美しさを多くの人に伝え続けている。その活動を支えているのは、古今東西の名曲を見事にトロンボーン４声の音楽に変貌させてしまう氏の編曲の妙。オリジナル至上主義に異を唱えるその考えは説得力がある。

往時最高のコルネット・プレイヤーとして一世を風靡した伝説的名手。吹奏楽の指揮者、編曲者、作曲家としても知られ、彼が遺した４冊のコルネット教本は今もなお必須の「定本」として全世界で使われている。

宮崎→東京芸大→同大学院→そのまんま東フィル首席へ。オーケストラの首席奏者になると目標を定め、信念と努力で思い描いた通りに夢を実現！

自分はやっぱり年なんだと思ってグレー系を着始めた時から、その方はもう人生の下り坂に入っていると思っていい。

2007年1月21日、倉敷市芸文館で保科洋の新作《舞〜ソロ･ホルンとオーケストラのための》の初演が行われた。演奏は保科アカデミー室内管弦楽団アンサンブル＝ハルモニア。指揮・秋山隆、ホルンソロ・杉本賢志。この新曲は同団の第10回定期演奏会のための委嘱作品。続いて2月3日には東京第一生命ホールでの第10回定期記念公演でも披露され大喝采を浴びた。

高性能オーディオで聴くＣＤの音はどんなもの？　昨年11月に「フルート・レボリューション」でＣＤデビューしたフルーティスト、難波薫さんを迎えて「とっておきの」オーディオの世界を体験していただいた。

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連載74：平野公崇の多事奏音／敏感力
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