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シュテファン・ドールに聞く
ホルンの基本奏法と楽器のはなし

取材・構成:今泉晃一 撮影:岡崎正人 記事協賛:(株)ヤマハミュージックジャパン


 ――ベルリン・フィルのホルンセクションと言えば、全員がアレキサンダーの103を使っていることで知られていますが、2014年6月にベルリン・フィル・ホルンカルテットで都響とシューマンの《コンツェルトシュトゥック》を吹いたときに使っていたのは、ヤマハのトリプル(YHR891)でした。他の3人はアレキサンダーを使っていましたが、違和感のようなものは一切感じませんでした。
ドール ヤマハのトリプルホルンは1995年か96年頃から使い続けていますからね。あるとき日本で、ヤマハの楽器をいろいろ試奏する機会がありました。ザイフェルトもその場にいましたが、この楽器を吹く人は誰もいませんでした。試しに吹いてみたらとても良かったので、以来ずっと使っています。もともとトリプルの楽器を吹く機会はほとんどありませんでした。今も使う機会はそれほど多くありませんが、それこそ《コンツェルトシュトゥック》のように高音が必要になるときに使っています。
 ――ファンの間では、バレンボイムが指揮した《コンツェルトシュトゥック》のDVDで、クレベンジャーが2番を吹き、ドールさんがヤマハのトリプルを使ってトップを吹いているのが有名です。あの楽器はヤマハのトリプルホルンのプロトタイプだという話を聞いたことがありますが。
ドール あれはまさにこの楽器ですよ。あのDVDは1998年の収録ですからね。ベルカットにしたりと外観は多少変化していますが、同じ楽器です。
 ――オーケストラでトリプルを使うことは?
ドール それほど多くはありません。例えばハイドンのシンフォニーのように、高い音を正確に吹きたいときにのみ使います。……(続きはこちら







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